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2016.01.11 Monday
「四国のツルは今」その3
*着陸態勢のナベヅル44羽、南国市 <1月10日> 午前8時に三宅武氏が宿泊先の鳴門市のホテルに到着。 コウノトリが昨年巣作りをしたという電柱のある場所に案内してもらった後、 那賀川から3キロ離れた那賀川町の田んぼで30羽のナベヅルの群れを視察しました。 その後、海陽町の餌場やねぐらを視察した後、高知県南国市へ。 わたしたち3名(金井、三宅、中村)が南国市に到着した際には、 44羽の群れが上空50〜100メートルくらいの高さを旋回していて、 15時25分にいつも餌をとっている田んぼに着地しました。 *南国市にて(右から水田貴士、金井裕、三宅武の各氏) 現地でツルを監視していた水田貴士さんとスポーツセンター駐車場で意見交換。 水田貴士さんによると、この日は14時30分頃から飛び立って1時間弱、 継続して飛び続けていたそうです。以上、報告します。 2016年1月10日 たきたろう *鳴門市のコウノトリ♀の飛翔、2016.1.10 (写真:橋の上から見ていると、コウノトリファンが集まってきました)
2016.01.09 Saturday
「四国のツルは今」その2
<1月9日> 本日は午前9時に西条市で生き物調査や保護活動を行っている山本貴仁さんが、 今日の案内のため、宿泊先の西条アーバンホテルに迎えに来てくれました。 西条市の干拓地は大変に広く、今シーズンにナベヅルの群れが飛来した田んぼを あちこち説明を伺いながらまわりました。 その後、野鳥の会愛媛東予地区連絡会の十亀茂樹さん、植木巧さんと午後2時に加茂川河口の船着場で合流し、ナベヅルの群れが飛び去った時の様子や気象条件などについて情報と意見交換などを行いました。 現在も残っている親子3羽のうち、幼鳥1羽の足に異常があって体力が弱そうなことや、成鳥の右羽に欠損が見られることなどもわかりました。 また、四国中央市の飛来実績のある場所に案内してもらいました。ナベヅルは見れませんでしたが、ノスリが1羽見られました。 2016年1月9日 たきたろう 2016.01.09 Saturday
「四国のツルは今」その1
「四国のツルは今」その1 生態系トラスト協会を創設して22年。 四国ツル・コウノトリ保護ネットワークを設立して10年余。 <概略> 8日から四国のツル(今年は最大でナベヅル羽が飛来した)の保護対策を緊急に検討するため、日本ツル・コウノトリネットワークの金井裕会長と愛媛県西予市で落ち合って、宇和盆地に飛来している現在ナベヅルを視察ご西条市に移動。9日には西条市のナベヅル(最大時には100羽くらい、現在は3羽)を視察後鳴門市に移動。10日には、徳島県を海陽町まで南下して、南国市のナベヅル(最大は50羽、現在は44羽)を視察。11日の午前中に四万十市(旧中村市)のナベヅル(最大は239羽、現在はゼロ)飛来地を視察。 午後から四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンターで検討会を開くというハードスケジュールで四国各地のツル・コウノトリ飛来地を視察する計画です。 *宇和盆地のナベヅル <1月8日> 昨日、宇和盆地のナベヅル&コウノトリ保護活動を視察した様子をご紹介します。 11時12分、東京から松山経由で来訪した金井裕さんとJR卯之町駅で合流。非常に熱心にツル保護活動に取り組まれている三好健二さんのご案内で、宇和盆地に飛来しているナベヅル60羽の生息環境、保護対策、保護上の問題点などについて視察しました。もしも、この60羽の越冬が3月まで継続できれば、来年度以降、本格的なツルの越冬地の拠点になることは確実なだけに、真剣に視察と意見交換が行われました。 *三好健二さん(左)と金井裕さん(右)/撮影:中村滝男 2016年1月8日 たきたろう 2015.12.31 Thursday
宇和盆地のナベヅル保護監視活動に参加!
本日は年末で車が混んでいて、予定時間より 15分遅れて11時過ぎに西予市宇和に到着。 地元で一人で困難に耐えてナベヅル保護に取り組んでおられる三好健二さんと合流し、 午後2時過ぎまでナベヅルに人が接近するのを監視するお手伝いをさせていただきました。 *車の後部に看板を置いてツルを監視 宇和のツルの飛来地はかなり広大な水田地域ですが、 中に多くの農道が走っているうえに、事実上、保護されているエリアが無いために、 監視ポイントが決めにくく三好さんが苦労されている実態が 良くわかりました。本当に頭が下がります。 ナベヅルの群れは、車が多数走る県道などから300メートル以上離れていましたが、 人の接近を禁ずる標識などがほとんで見当たりませんでした。 わたしは、土佐市で使っていた小さな看板を車に立てかけて、 通りがかりのカメラマンにアピールしようと思いましたが、 わたしの見ていた時間内にカメラマンらしい人の接近はありませんでした。 *農道を横切って餌をさがすナベヅルの群れ お孫さん3人を連れた人と、一人で黙々と歩く散歩の人だけでしたので、 ナベヅルの群れは写真のようにのんびりと 農道を横切って歩いて餌を食べていました。 地上を歩いている際には正確な羽数はわかりにくいのですが、 三好健二さんによると合計41羽いたそうです。 2015年12月30日 たきたろう 2015.11.03 Tuesday
四国にナベヅルの大群が飛来 !!
四国にナベヅルの大群が飛来。 地上に下りたのが最初に確認されたのは10月28日。 四万十町でも10月29日に興津地区で 3羽の目撃情報があると聞きました。 興津地区と同じ群れか不明ですが、写真のこの親子3羽の群れは、 10月30日に、仁井田地区(興津地区からは10キロくらい)に飛来した際に撮影されたものです。 本日は、四万十市森沢地区へ出かけてみました。 午後3時30分頃撮影したのがこの群れ(一部)です。 全部で148羽を数えた人がいます。 わたしは写真判定を試みましたが、重なりがあって、 正確な数をカウントするのは難しかったです。 2015年11月2日 たきたろう 2013.01.02 Wednesday
元旦ツル・コウノトリ一斉調査 2013。
みなさま、新年おめでとうございます。 四国ツル・コウノトリ保護ネットワークでは、毎年、元旦にツル・コウノトリ類の一斉調査を行っています。 *南国市/元旦ツル調査風景。 *元旦ツル調査の時に立てられていた看板。 今年は電気自動車リーフに乗って夏堀康夫さんとわたしの2人で、例年ならば一度は飛来していた南国市物部川周辺の高知市〜南国市〜香南市を調査しましたが、ツル・コウノトリの類は、今シーズンは今日を含めてまったく確認できませんでした。その際、最近の水田を見て気になる冬水田んぼ(冬季湛水)について撮影してきましたので添付します。いずれも、例年はナベヅルの群れが下りて餌を食べていた田んぼですが、最近は農振水産省の補助事業があるのか、水が張ってある田んぼが急激に増えてきました。地元の有志の方によってツルの看板が立てられていた横の田んぼも、やはり水を張った形跡があり、しかも看板のツルの顔の部分が一部壊されていました。このように田んぼに水を張ると、狩猟が始まる前にカモ類が数多く飛来する様になります。しかし、カモが集まるとそれを狙ってハンターも集まってきます。特に今年は、11月15日の狩猟解禁日前からハンターが数多く出没し、ツルが来ると狩猟の自粛が通達されるので、ツルが来ないように驚かしていたという噂が流れました。 ツル類は寿命が長く警戒心が強いため、一度でも危険を感じた地域には二度と飛来しなくなってしまいます。高知県のこのような状況(農水省で冬季湛水を推奨している可能性があります)を踏まえて考えると、わたしは『ツル類の飛来実績があり、狩猟者が立ち入る場所(可猟区)を『禁猟区にするか、冬季湛水を禁止する』ように、行政に対して申し入れをすることも検討しなくてはならないと思いました。 ツル・コウノトリ保護に役立つ情報がありましたら生態系トラスト協会までお知らせください。元旦から年の瀬まで、本年も野生生物と共生するパラダイスを広げていく活動に取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。 2013年(平成25年)元旦 たきたろう 2012.11.18 Sunday
ツルの飛来とハンターの問題。
午前中にハンターが10人くらい入っていて、 「このままではツルが飛来できないのでは?」という情報があったので、 例年、ツルが飛来する広大な南国市に水田を見回ってきました。 昨年にくらべて多くの面積の水田が水を張られた状態でした。 このため、水田地域にカモ類が多数飛来し、それを求めて ハンターが集まったのだと思われます。 農道の入り口にナベヅルと思われる看板があり、 なになに?と、車を止めて近寄って見ると『ポイ捨て禁止』の看板でした。 この数年、この地域にはナベヅルが毎年飛来していたことから、 ツルの絵の看板が設置されたのかもしれません。 長浜に戻って、生態系トラスト協会の 『生きものふれあい鶴田公園』に出かけたところ、 隣接するゴルフ場跡地に、かなり大規模に 太陽光発電設備が設置されていました。 冬鳥ではジョウビタキとシロハラの鳴き声が聞こえました。 また、熟した柿の木にメジロが数羽集まって騒いでいました。 ところで、キジバトの若鳥と思われる 羽さやの残った片翼が地上に落ちていました。 最近、この地に移動してきたオオタカかハイタカに 食べられた可能性があります。 2012年11月18日 たきたろう 2012.04.07 Saturday
ナベヅル、加賀市に飛来。
今朝の北國新聞(4/6)に掲載されていた記事です。
二年ぶりにナベヅルが加賀市に飛来したようです。 タイトルは「北帰行の仲間とはぐれ?」とありました。 しら 2012.01.01 Sunday
ナベヅルの保護対策の課題。
<補足説明> 本日、ナベヅル7羽がのんびりと落ち着いているのは偶然ではありません。 昨年の12月14日、香南市のヅル7羽に銃猟による迫害の危機が訪れました。 生態系トラスト協会が委嘱したツル監視員の水田タカシさんより、 「朝からナベヅルが落ち着かないので様子を見ていると、近くで鉄砲の音がした。 こうした対応を迅速に行っても、まだ、 まったくナベヅルの完全保護には不充分であり、 「完全」でなければ永久に飛来地が失われる危険に直面しています。 残念ながら、鹿児島県出水市と同レベルの保護を行う以外に、 西日本の各地にツルの飛来地ができる可能性はゼロと断定せざるを得ません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 平成23年12月14日 高知県知事 尾崎正直 様 社団法人生態系トラスト協会 会長 中村滝男 絶滅危惧種ナベヅルの保護のため、飛来地域(南国市〜香南市)における 銃猟の即時禁止を求める要望書(緊急のお願い) 絶滅危惧種ナベヅルの保護のため下記の理由により緊急対策をお願いします。 平成23年11月16日から南国市で飛来が確認され、11月18日に南国市から香南市に移動して継続して滞在していたナベヅル7羽について、連日監視活動をしていた当協会のツル監視員水田貴志さんより、「本日午前、滞在地周辺の香宗川周辺に狩猟者が入ったため7羽のナベヅルの安全が脅かされている」という報告がありました。香南市を追われたナベヅルは、最初に飛来していた南国市に戻る可能性があります。 つきましては、添付資料を付して、南国市および香南市のナベヅル飛来地域における銃猟の即時禁止に向けて迅速な対応をお願いします。 ちなみに、四国ツル・コウノトリ保護ネットワークの調査によると、徳島県阿波市(17羽)及び愛媛県西条市(7羽)に飛来が確認されていたナベヅルは12月5日以降に確認されておらず、12月14日現在、四国で確認できているツルは香南市のナベヅル7羽だけになりました。 徳島県や愛媛県からナベヅルが立ち去った原因として、いずれも餌場やねぐらの安全が脅かされたことが原因と考えられています。 〈事務局〉 781-0270高知市長浜4964-11 電話/ファクス 088-841-5400 〈参考資料〉 1 ナベヅルが飛来した香南市および南国市周辺の地図 2 平成23年10月末〜12月14日までの南国市および香南市へのツル飛来状況 *一般のツル見学者の来訪を防ぐため取扱いにご注意ください。 〈参考資料2〉南国市&香南市のナベヅル情報 (平成23年10月25日〜12月14日) 10月25日〜11月3日 ナベヅル2羽〜16羽の飛来が断続的に確認された。 11月16日(水)ナベヅル成鳥3羽が南国市の水田に飛来しているのを確認。 11月17日(木)ナベヅル4羽(成鳥2羽・幼鳥2羽の家族)が加わって 7羽の群れとなった。 11月18日(金)6時59分に上記と同じと思われるナベヅル7羽の群れを南国市の水田で確認。その後、同群れは南国市から立ち去ったが、10時15分頃に香南市の水田に移動してくつろいだ様子で餌を食べている上記と同じ群れ構成のナベヅル7羽を確認。このナベヅル7羽の群れは、本日10時頃に南国市から飛び立って香南市に移動した群れと思われる。
〜香南市の水田で、上記と同じナベヅルとみられる群れが 継続的に観察されていた。 12月14日(水)香南市のナベヅル7羽の群れを継続観察している水田貴志さんより、10時頃に香南市でナベヅル7羽を確認したが、落ち着かずに警戒心が高まっているという連絡を受けた。 11時51分に、ナベヅル7羽が生息している場所の近く香宗川周辺で ハンターが銃猟をしているのを発見したという連絡を受ける。 2012.01.01 Sunday
四国の元旦ツル・コウノトリ一斉調査。
2012 明けましておめでとうございます 《香南市のナベヅル元旦調査》 本日(1月1日)の午前中、南国市〜香南市のナベヅル調査に出かけました。 その結果、10時15分頃、香南市の海岸寄りの田んぼで ナベヅルの親子4羽(うち、幼鳥2羽)を確認しました。 4羽は食事タイムを終わっていたらしく、いずれも羽づくろいをしていました。 *親子全部が見張りも忘れて羽づくろいしていた。 散歩の人が50メートルくらい離れた舗装道路を通り過ぎましたが、 まったく関心を示しませんでした。 *親子4羽が集まってくつろいでいる様子。 *田んぼに座ってくつろぐ成鳥3羽のうちの2羽。 11時頃にそこから2キロくらい離れた田んぼで、 成鳥のナベヅル3羽の群れを確認しました。そのうち2羽は、 暖かい日差しを浴びて水田に座り込み、 すっかりとくつろいだ様子で羽づくろいをしていました。 水田タカシさんがしっかりと車から監視していましたので、 今日の調査を終了して高知市に戻りました。 昨年、31羽が越冬した南国市の田んぼには、 今年はまったくナベヅルが飛来した様子がありませんでした。 また、本日の四国一斉調査の結果、昨日まで生息していた 徳島県吉野川周辺のナベヅル24羽が、今朝からまったく観察されていません。 現地で調査にあたっている三宅さんからの報告によると、 ナベヅルがねぐらにしていた吉野川の河原に、連夜、トラックが入って 焚火をしたことが原因と考えられます。 手厚い保護対策が行われている鹿児島県出水市と違って、 「ねぐら」でも「餌場」でも、事実上、まったく保護対策が 行われていないことによる『ツルの迫害=難民化』の悲惨な現実を どのように人々に伝えたら良いのでしょうか? 日本に越冬のため飛来するナベヅル・マナヅルにとって、 出水市以外では冬の時代が続いています。 たきたろう |
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